行間の記録

ひとり読みに挑戦中の年長さん「ひばり」と、活字中毒の母「くるみ」の読書の記録。

ころころラッコ こラッコだっこ/石津ちひろ、藤枝リュウジ

「すももも ももも もものうち」のような言葉遊びの本です。

「となりのいもりが やもりをおもり」「かもめが メモかく かみかもね」など、声に出して言ってみたい楽しいフレーズが、1ページにひとつずつ、イラストと共に載っています。親子で楽しめる絵本です。

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本文のフレーズは全てひらがなとカタカナなのですが、まだ文節や句点の概念がない幼児さんには読み上げるのは少し難しいと思います。イラストが文を補足してはいるのですが、大人も初見では引っかかってしまうような部分もあります。まず大人が読み上げて、こどもが真似て言ってみるというのが良さそう。(カバーの見返しに「ことばの種あかし」として、漢字混じりで書いたフレーズが載っているので、大人はカンニングできます。)

うちの子は、声に出して言ってみたくなるフレーズがたくさんあることに加えて、イラストの力強い線が気に入ったようです。「ここは絵の具を指につけて描いたんじゃないかなあ」などと鑑賞していました。

Eテレの幼児向け番組ではこのような言葉遊びがよく出て来るので、初見で「Eテレが好きなお子さんは好きかも」と思ったのですが、イラスト担当の藤枝リュウジさんはEテレ番組でも活躍されているようで、この本全体から滲み出る「Eテレみ」に納得しました。

この本は、年中さんの1〜3月に読みました。その頃読んだ他の本はこちらにまとめています。 

gyoukan-diary.hatenablog.com