頭がよくなる!寝るまえ1分おんどく366日/加藤俊徳
「頭がよくなる!」かどうかはわかりませんが、ひとり読み初心者のお子さんにちょうど良い本をご紹介します。
手にとったきっかけ
年中さんのあいだは、夜寝る前に読書の時間を取っていたのですが、年長さんに進級してからしばらくは、疲れているのか夜は読書をせずに寝てしまうことが増えました。
せっかくひとり読みの力がついてきたので、少しでも本に触れていて欲しいと思っていたところ、絵本作家さんのTwitterでこの本のことを知り、生協で取り寄せてみました。
どのような位置付けの本か
Eテレの「にほんごであそぼ」などで取り上げられるような純文学の名作から、言葉遊びまで、多彩な文章が1日1ページ×366日分+α収められています。
1ページまたは2ページ単位で読み切れる内容なので、読むのが苦手なお子さんでもそんなに嫌にならずに読めそうです。
最初のほうのページは大きい文字で短い文(1年生の教科書くらいのレベル)、読み進めるにつれて文字が小さく長い文になっていくので、無理なくステップアップできます。
どのように読んでいるか
本のタイトルは 「寝るまえ1分おんどく」なのですが、夜は眠そうなので、我が家では「朝、登園の支度が終わって、家を出る時刻になるまでに時間が残っていたら読んでいいよ」としました。
朝はEテレを観ながら支度をするので、テレビの横に置いておき、支度が終わったらテレビを消してこの本を開くという流れにしています。
当然、読む時間がない日も出てきてしまうので、毎日必ず読んでいるわけではありませんが「日常生活の中に読書がある状態」を作ることができたと思います。
本のタイトルは「1日1分」となっていますが、実際には1ページを読むのに1分もかからないので、すきま時間に読むにはちょうど良いようです。
年長さんが読んだ様子
とにかく音読することが面白い時期なようで、古典作品などの「これは意味がわからないだろうな」と思えるような文でも、わからないなりに、リズムや響きを楽しんでいるようです。
気に入ったものはノートに書き写して何度も読み上げることもあります。
こどもは誰にも教わらなくても文を楽しむ力を持っているんだなあと感心しました。
この本を与えて親が感じたこと
いままでは「本人が理解できる内容の面白いお話の本」を与えてきたのですが、この本には詩や俳句、和歌、論語なども載っていて、初めて「文を味わう」体験を与えられたように思いました。
「頭が良くなる」というのは過大評価しすぎなのではと思いますが、幼児の頃から口に出して名作文学に親しんでおくことは、教養の基礎になることは確実だろうと思います。本人が嫌でないのであれば、どんどん読み進めてほしい本です。
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